ピアニスト 田中理恵
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ピアニスト田中理恵 -のんびりぃ日記-

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吉田文子先生が天に召され...

今もこれからもずっと大切な人。
今日は先生のこと綴らせて頂きます。
恩師吉田文子先生が天に召され、明日で5ヶ月を迎える。

先生は癌との闘病生活中も、レッスンをしてくださった。
弾けるようになるまで、何時間もみてくださった。

お見舞に行くと、お見舞いはだめ。練習だったらいつ来てもいいわよ。

たくさんの弟子に慕われていた先生は
本当に優しい方で溢れるほどの愛情の持ち主だった。

何人もの弟子に会ったが皆同じ気持ちを抱いてた。
先生という枠を越えたものを。
私にとっては、大事な大事な母と同じ位、生涯大事な人となった。

先生に会うのが最期となってしまったあの日...
会うなり、りえ。ピアノ弾いて。
1ヶ月ぶりの先生は小さくやせ細っていた。
涙をこらえて弾いた。
楽譜持ってきなさい。
先生はわずかな声しか出ないのに。レッスンできる状態でないのに。
練習はこうしなさい。音楽はリズムです。拍です。と教えてくださった。
先生の最期のレッスンとなった。
いつもに増して、身にしみる言葉となった。

弾きたくて弾きたくてたまらないピアノ。
そのピアノが弾けない先生のこと考えると苦しかった。
先生の教えを胸に、私が代わりに。その一心で弾いたのを覚えている。

その日はいつも以上に先生のもとから離れたくなかった。
家族の方による見事な介護の中、私も何かしたくて先生の手をとった。
ありがとう。
ぽつりと言った。
ありがとうじゃないよ...ありがとうは私の台詞だよ。心で嘆いた。
その二日後だった。
信じられなかった。
先生の好きな雨が降っていた。
聖イグナチオ教会で通夜、告別式が執り行われ数百人が参列、最期のお別れをした。
先生への思い、感謝の気持ちが溢れ、泣き崩れた。
享年68歳。早すぎる死だった。
何一つ恩返しできなかった自分が悔しい。けれど、
先生が残してくださった
先生ならではの教えを大切に守っていくこと。

残されたものが唯一できることだと思うから。
今ここに改めて誓います。

先生、本当にありがとうございました。
いつまでもずっと、先生は私の心にいます。
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by piano-0531 | 2008-11-27 22:22 | ブログ

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